国際技術委員会の委員長に就任・ACからのプレッシャー編

金野が技術委員会(Specialist Committee、SC)の委員長になるまでの話をこれまで書いてきましたが、技術委員会は上位の委員会(Advisory Council、AC)から仕事(Terms of Reference、TOR)を与えられて、それを3年かけて実施するのが通常の流れです。前期もそのように実施してきました。
しかし今期は、われわれの委員会だけ通常とは違う手順で進むことになりました。

最初の1年程度で、われわれSCからACに対して、自分たちの仕事を逆提案します。ACはそれを検討し、改めてTORを決めます。SCは残りの2年間、そのTORに基づいて仕事をします。
これは前期の終盤のごたごたが関係しています。
TORは公開されているので誰でも読むことができます。そこにばっちり書いてありますが、前期のIce委員会は終盤に前委員長が急に辞任し、ガイドライン(性能試験の実施方法の緩やかなルール)の改訂が受け入れられず、たくさんの成果を残したとは言えない状況でした。
(ここに関してはいろいろ言いたいことがありますが、自粛しておきます。)
そこで今期は、ACがわれわれのSCの活動をこれまで以上にサポートすることになっています。(監視の意図もあると思います。)また、最初の年にこちらからTORを提案し、ACの承認を受けます。
とはいえどんなTORを提案してもよいわけではなくて、Task 1~3が決まっています。
Task 1: 平坦氷に関連した既存のガイドラインのレビューと改訂の提案
Task 2: 複雑氷に関連した…(以下おおよそ同じ)
Task 3: マネージドアイス中構造物に関するレビューとベンチマークの提案
最後の「マネージドアイス」というのは、大きな氷が構造物にぶつかってくると困るので、それを砕氷船等で小さく砕いた状態のものを指します。
昨年9月の総会で、ACの委員でTORの変更を提案した人と、長時間に亘って議論しました。
こちらの言い分もいろいろ言いました。またこの人を含め、われわれの委員会を担当するACのワークグループ(WG1)全員と打ち合わせました。皆、協力を約束してくれました。
自分は、いかにも日本的な(?)立ち回り方をしている気がします。筋を通して、根回しして。委員長らしく活動していると言えるのでしょうか。
こういう動きが得意なわけじゃないんですが、こっちは初めての国際委員会の委員長だし、向こうはベテランです。懐に飛び込んで、本音で語ったほうがいいだろうと感じました。
しかしこのやり方が国際委員会で通用するものなのかどうか。任期の3年間で、それが見えてくることと思います。
今月(2015年2月)に、第1回の委員会を開催しました。この話は次の記事で。

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